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スター・ウォーズは最初Ep.IVとか書かれてなかった。

スター・ウォーズの最初の作品、いまでこそエピソードIV「新たな希望」というサブタイトルがあるが、公開当時そんなのなかった。例の遠近法でスクロールする冒頭のあらすじにも"Epesode IV A NEW HOPE"と書かれていなかったのだ。ちなみにあの名物のスクロールあらすじ、CG使えない時代、体育館みたいな広い床にあらすじ置いて、斜め上から移動カメラで撮影したらしい。

 

そんなわけで当時はあくまで単発のSF作品だったのだ。もちろんエピソードIVを作るに際して、それまでの歴史や世界設定を考えてはいたろうし、あわよくば続編をつくろうとは思っていたろう。でなければわざとらしくダースベイダーを脱出させる意味がないし、帝国と戦ってるのに皇帝がさっぱり出てこないというのは著しくバランスが悪い。あの当時僕もまだ子供だったので、その点を指摘した評論があったかどうかよく知らないのだが、とにかくめくるめくSFXと王道の「わるいやつらをやっつけてめでたしめでたし」なストーリーがはまって、すげえ大ヒットになったのだ。結果、「スター・ウォーズ2『帝国の逆襲』」が制作され、さらにすげえ、雪原のSFXにやられたうえに、全然話が中途半端で続編に乞うご期待な展開に歯噛みしたものである。そう、あのころ「帝国の逆襲」は「スター・ウォーズ2」と呼ばれていたのだ。

あれ?するとエピソード4,5,6ってのはいつどの時点で確定したんだ?

 

ちなみに、エピソード6「ジェダイの帰還」は当初「ジェダイの復讐」とされていた。「リベンジオブジェダイ」って言ってる予告も存在してる。「ジェダイは復讐なんてしない」ということで「リターン」に変わったはず。これを踏まえてないと、エピソード3の「シスの復讐」がいまいちピンとこないという、本国でもマニアックなネタである。

 

最初に戻ってエピソード4、最初のスター・ウォーズは、全く成功すると思われていなかったらしい。とにかく予算をどんどん食いつぶしてなかなか完成しなかった上に、20世紀フォックス社内の試写が惨憺たる状況だったとか、当時は「真面目な」「暗い」映画が高級とされてて、ようは金ばかり食うB級映画みたいにみなされてしまってた。フォックスの役員も「これは失敗だ」とハワイにトンズラしたりしてたらしい。ルーカスはというと、最終編集でクタクタのまま、試写会のひどい反応が頭から抜けず、「うわーどうしよう、やっちまったかー?逃げるしかないかー?」みたいな状況で公開日に劇場近くのカフェにこもってたとか。そしたらなんか劇場にどんどん人が入る。ハワイに逃げた役員には知人から「スター・ウォーズすげえうけてるよ、お前どこにいるの?」って電話来る。まさに大逆転だったらしいよ。なにしろスター・ウォーズの朝の初回から劇場に入り浸りで夜中まで何度も見るファンが続出。それで映画館の「入れ替え制」が生まれたってくらいの勢い。

それまで映画ってわりと途中から入場して、次回上映の途中で「ここから見た」って帰るみたいな形の試聴する人多かったんだよね。

 

続編が作られなかったら、「なんだか中途半端な映画」で終わったはずのスター・ウォーズが、映画の興行形態まで変えてしまう大ヒットになった。なんかすげえよな。