スター・ウォーズのアニメ版「クローン大戦」は結構重要。

 スター・ウォーズ。エピソード2でクローン戦争が始まり、エピソード3で終わるのだが、エピソード3を映画館に観に行った人たちは結構唖然としたと思うのだ。いきなり銀河共和国首都コルサントで大空中戦が行われており、いつのまにかパルパティーン議長が囚われている。あと見たことも聞いたこともないサイボーグエイリアンのグリーヴァス将軍なんてのがいつのまにか重要キャラになってる。この間の話は、CSのカートゥーンネットワークでミニアニメシリーズとして描かれていた。
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このアニメを制作したのは、「デクスターズラボ」「パワーパフガールズ」「サムライジャック」を作った
ゲンディ・タルタコフスキー氏。なんというか、アールデコ調にデフォルメしたアートデザインが特徴的なアニメーターだ。この人が旬なスターウォーズのアニメを作るというのは時代的にジャストだったと思う。
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グリーヴァス将軍が初登場したとき、マスターを含むジェダイの騎士が手も足も出なかった。そして、コルサントを襲撃して、パルパティーン議長を拉致する際に、メイス・ウィンドウのフォース攻撃で呼吸器を潰されている。これがエピソード3でオビワンと戦ったときの、「なぜかやたら咳をするグリーヴァス将軍」の前提になっているのだ。

 このアニメは実際エピソード2と3の公開の間に制作されたもので、リアルタイムに当時の設定を描いているという意味で重要だ。このときのアールデコ調のキャラデザインは、のちの3DCG版「クローン・ウォーズ」にも引き継がれている気がする。パルパティーンがやたら目の下にシワとクマのある造形だったり、ドゥークー伯爵がヒゲが本体で脳みそ少なそうな顔になってたりというのは、このクローン大戦の影響じゃないかと思うのだ。「反乱者たち」ではこのキャラ造形を変えようとしたけど、どうもいまいちだったっぽくて、バッドバッチや、テイルズオブジェダイでは、昔のカクカクしたキャラデザインに戻ってる。