フォースがともにあらんことを:悪い予感がする

スターウォーズシリーズの定番台詞に「フォースがともにあらんことを」というのがある。英語では「
May the force be with you」。これは「幸運を」くらいの意味合いで多用されるのだが、エピソード4でルークがデススターを破壊した後、オビワンの声が語り掛けるのが「Remember, the Force will be with you, always.」。「忘れるな、フォースは常に君とともにある」。この言い回しは映画のクライマックスに使われたここだけのセリフである。
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時は過ぎて2018年に放送されたアニメ「スターウォーズ 反乱者たち」の最終回、主人公エズラ・ブリッジャーは、故郷の惑星ロザルが侵略されそうになった時に、帝国軍のスローン大提督を道連れにハイバースペースのどことも知れない空間に転移する。その時仲間たちに語り掛けた言葉が「And Remember, the Force will be with you, always.」。もう、あのときのオビワンのフォースゴーストのセリフだよ!!いや、時系列的にはこっちが先なのだけど。反乱者たちのラストは、Ep.4の一年前くらいなのだ。

また、同じようにスターウォーズの映画で毎回使われる台詞に「悪い予感がする」というのがある。「I have a bad feeling about this.」や「I’ve got a bad feeling about this」というのが使われるのだ。ルーク、レイアやハン・ソロがこれらのセリフを言うシーンが毎回ある。まあ、主人公たちがピンチに陥る前に言う定番台詞である。
このセリフをなんとパルパティーン議長が言うシーンが存在する。アニメ「クローンウォーズ」のシーズン2、「コルサント炎上」。眠らせた大怪獣ジロビーストを、研究のためにコルサントに移送したはいいが、目覚めて大暴れという怪獣映画さながらの展開で、アナキン、パドメ、パルパティーンらが乗ったシャトルがジロビーストに掴まれてしまう。アナキンが「危険ですが、名案が浮かんだ」といきなりシャトルの壁をライトセーバーで切り始めると、パルパティーン議長が「何か嫌な予感がしてきた(I've got a bad feeling about this.)」というのだ。

主人公側の定番台詞を黒幕のパルパティーンが言う面白シーンである。

なろう小説「戦国時代に宇宙要塞でやってきました」。アニメ化無理そうだけど面白い

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 「小説家になろう」で連載されている小説「戦国時代に宇宙要塞でやってきました」。「なろう」連載小説は一時300本くらいブックマークしてたのだけど、いまでも毎日公開を楽しみにしてるのはこれと「マギクラフト・マイスター」くらいだ。まあ、なろう独特の「人気作品は毎日新作公開でランキング上位に食い込む」という仕組みを追い続けるのがきつくなってしまって、最近は完結小説を探してまとめ読みすることが多いのだけど。

 この作品は、VRMMO「ギャラクシー・オブ・プラネット」の廃ゲーマー、アレックスこと久遠一馬が、ゲーム中で作り上げた120人の美女/美少女アンドロイド及び、ゲーム中でも所有がとても難しい月サイズの巨大宇宙要塞シルバーンとともに、現実の戦国時代に転移してしまうという設定だ。VRMMOが実現している段階で現実の一馬のいた地球もかなり未来なのだけど、宇宙要塞や、人間と何ら変わりないアンドロイドなんて技術はそれこそゲーム内の設定で、現実の未来もそこまで科学や技術が進んでいないと思われる。なお、現実世界での一馬のプロフィールはあまり作中で語られていない。社会人であること、両親はすでに死亡していて天涯孤独であること、15年続いた「ギャラクシー・オブ・プラネット」の廃ゲーマーであることくらいだ。なお、ゲームで使用していたアバター「アレックス」は十代の若者である。宇宙要塞シルバーンはぶっちゃけデススターやイゼルローン要塞以上の生産、戦闘機能を持っていて、現実の太陽系に転移してもなんにも心配いらない。作中では近隣恒星系まで調査して敵対勢力や、同じように転移してきたプレイヤーがいないか調べてるらしき描写がちらっとある。サービス終了時にゲームの無双設定で現実世界に転移したという意味では「オーバーロード」と似た展開と言えるかもしれない。ただし、この小説のストーリー展開で、無敵の宇宙要塞シルバーンと、ゲームの中で未来技術で不老、肉体強化されているという設定は、ほとんど使われない。シルバーンは通信拠点と、戦国時代に必要な物資の製造工場くらいの役割だし、一馬と120人の嫁はあえて老化するように体を設定して、戦う時もアンドロイドの身体能力を切っていたりする。

 まあ、ゲームの最終日に遊んでたらいきなり1547年の太陽系に転移してしまい、どうしようという話で、一馬は、「日本いってみようか、織田信長とか見てみたいし」となる。当時無人だった小笠原諸島に拠点を築き、ガレオン船を作って、日本に向かう。このガレオン船も実は超技術で、自ら空中に浮上して高速で移動とかできるんだけど、港に近づいたら着水して、普通の帆船を装って入港する。たまたま立ち寄った商人としてふるまうのだけど、そこに「南蛮船が来た」と聞いた織田信長がやってきて、「俺に仕えろ」とか言い出すのだけど、「私商人だし武士らしい振る舞いなんてできませんよ」と言うも、「それでもいい」と押し切られて、信長の家臣に。

 いや、なろう系のラノベで、戦国時代に転移や転生するものはいっぱいあるし、信長の一族や家臣になる話はその中でもめっちゃ多い。まあ、大概の場合現代知識チートを使い信長の天下取りを早めたり、明智光秀の謀反を防いだり防げなかったり、とにかく戦国時代らしく戦いまくる作品が多いのだけど、この作品、信長は主要キャラで主人公の主でありそれなりに有能なのだけど、魔王イメージからむちゃくちゃかけ離れている。

 そもそも、主人公たちが転移した来た時代、信長の父親の織田信秀が健在であり、信秀の死を防いだことで、信長がなかなか当主にならない。もっといえば、尾張守護の斯波義統を救出して弑逆とかしないようにしたので、守護斯波義統の立場も上がる。尾張をおさめるのは織田信秀、その主君が斯波義統。足利幕府の三管領斯波氏が勢力を盛り返し、京都では御所が雨漏りするくらいボロボロなのに、斯波武衛屋敷が修繕されて綺麗になってる。

 しかし、この作品では、戦国時代転生もののテンプレからどんどん外れていく。まずめったに戦をしない。立ち向かってくればシルバーンで大量生産した銅銭と鉄砲と大砲、さらにボウガンやら投石器といった武器を豊富に使い槍すら合わせられない戦いをするのだが、基本的に尾張で領内をどんどん富ませる。稲などの品種改良、武士から領地を取り上げ、その代わり現金で給料を支払う。領地もちだった時と同じくらいの給料を払い、軍役負担をなくすなどして、実質よりよい生活を保障し、国人領主や一門衆の不満をなくす。台風や干ばつで困窮する庶民には土地の再開発などの賦役を食事つき、給料支払いの条件で行い、飢えないようにする。尾張国内でも食糧増産してるし私鋳銭作ってるし、なんならシルバーンでコスト度外視で作れるので経済的には困ることはない。そうすると織田領に隣接する他の領地は、隣の村は豊かなのにうちは貧しいという状況に陥る。やがてやっていけなくなり、次々織田に臣従という、経済侵略で天下統一を目指すかたちになる。

 で、こういう展開なので話が長い長い。「なろう」での連載は今日公開された話で1670話。尾張に滞在していた後奈良上皇が清州城下に引かれた馬車鉄道に試乗する話である。まじで1670話である。今現在織田家の領地は、尾張、美濃、三河、飛騨、甲斐、信濃駿河遠江、あと伊勢の一部もだったか。なお、主人公久遠一馬とアンドロイドたちは独自に北アメリカ西岸、オーストラリア、フィリピン、台湾、グアム、ハワイ、北海道、樺太ウラジオストク周辺などを領有していて、最近の話で北海道での蠣崎氏との争いから南下して青森の南部領あたりまで支配下におさめている。なお、武田信玄今川義元斎藤道三などは戦死せず、織田家に臣従している。

 というわけで、華々しい展開は少なく、話数がやたら多いので、コミックやアニメにするのは正直厳しいと思う。だけど読んでいるとなんか面白いのだ。おすすめ作品である。

昔の日本ではVisa/Masterカードは殆どなくて、JCB一強、バブル時代は丸井とセゾンカードだった


 クレジットカード。現金が手元になくてもお気軽に買い物ができる便利なプラスチックのカード。あれ、店舗に販売額を一括で振り込み、購入者からあとで取り立てる金貸しなわけなのだけど、昔はそんなに便利に使えるものではなかった。そもそもクレカに対応している店舗が少なかったので、そうそう利用できるものではなかったのだ。月賦で家電品などを購入する際も、いちいち販売店と契約していたものである。クレジットカードによる後払いを使用するためには、つまり販売店がクレジット会社
と契約する必要がある、しかもクレジットカードでの買い物の際はお店がクレジット会社に手数料を支払わなければならない。現金ならば丸ごと収入になるのに、カードだと店に損失が出るわけで、なかなか普及しなかったのだ。

 日本でこの分野のパイオニアはおそらくJCB三和銀行日本信販によって作られたブランドだ。このクレジットカードは、1960年代から1970年代に、日本全国の百貨店やレストラン、ホテルなどと契約を結び、使える店を増やしていった。かつ、海外旅行ブームにあわせ、日本人観光客が訪れる海外の主要拠点に支店を設置、加盟店を増やし、日本唯一の国際カードの地位を築いていった。

 JCBに対抗する形で、1970年代には、大信販のDCカードなど、日本国内向けのクレジットカードブランドがぼつぼつ出ていた。1980年代からバブル景気の時代に差し掛かる頃、これら、銀行、信販系の会社ではない、クレカが急速に普及する。「丸井はみんな駅のそば」のCMを打ち、全国主要都市圏の駅前に店舗を構えた丸井百貨店が丸井だけで使える丸井カードを発行。西武の堤清二が立ち上げた西武セゾングループで使えるセゾンカードを発行。おそらく1980年代にはこれらの特定店舗でのみ使えるクレジットカードがかなり流行った。このころは、日本国内では丸井やセゾンを日常の買い物に使用し、海外旅行の際はJCBカードを取得するみたいな感じで日本人は行動していたと思う。

 だけど、その後、海外旅行ブームが過熱して、海外行くとJCBが使える店舗なんてほとんどないことに気づく。世界中で使えるクレジットカードって、アメリカのVisaと、ヨーロッパのMaster。この二つは海外でもほぼ同じように使える。1980年代後半から、日本のクレジットカード会社は、Visa/Masterとジョイントしていく流れになる。

 結果的に、1990年代後半からは、日本国内の銀行や信販会社、その他金融会社が発行するクレジットカードもほぼすべてVisaかMasterとジョイントし、決済はVisaかMasterのシステムを通過するようになる。日本独自の決済システムは、ほぼほぼ消えてしまった。

 そういえば、買い物の金額を直接銀行預金から引き落とすデビットカードというものも1980年代から登場していたと思うのだけど、これも日本では独自のJ-debitというものを構築していた。銀行のキャッシュカードを店で提示すれば買い物ができるというものなのだけど、J-Debitは国内銀行の営業時間に縛られていたため、夕方以降使えないというとんでもない仕様になっていた。1980年代には普及していたコンビニで夜の買い物に使えないカードってあまりにも意味がない。なので、1990年代にJ-debitに参加したコンビニチェーンも早々に撤退してしまった。近年はネットバンクや地方銀行がVisaデビットなどをやっていて、これクレカのシステムで使えるかたちで、クレカ決済できる店でなら追加契約なしで使えるので大変便利である。

 おまけの話。クレジットカードの番号は、昔からエンボス加工されていたのだが、あれ、今みたいにオンライン決済できなかった時代に、カーボン紙を挟んでガコンと転写するために盛り上がってるんだよね。昔はクレカでの決済って、カード挟んでローラーで請求書に印刷する端末をガコンと動かして、伝票にサインして商品受け取ってた。店舗側は、一か月分の請求書をクレカ会社に送ってその分を受け取る仕組みだった。アナログだよねえ。最近はセキュリティの観点で
番号を表示しないカードもあるらしく、いろいろ変わってきているのだなあ。

「マンダロリアン」「ボバ・フェット」に登場したルーク・スカイウォーカー

スターウォーズのテレビシリーズ、「マンダロリアン」シーズン2で、帝国残党のモフ・ギデオンに誘拐されたベビーヨーダことグローグーを救出にいったディン・ジャリンと仲間たちだが、帝国軍のめっちゃ強いバトルドロイド、ダークトルーパーに攻め込まれて大ピンチ。そのとき一機のXウィングがやってくる。「Xウィング一機?すごい、助かったね」という皮肉がとびだすが、通常Xウィングは2機から5機の編隊で活動してるのだ、Xウィング一機といえばルークの単独行動という印象は旧三部作でダゴバにいったころからあった。
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たった一機のXウィングで乗り付け、ジェダイローブでライトセイバーを振るう戦士。しかもセイバーの色は緑で、右手だけ黒手袋をしている。この段階で「ルークじゃねえ??」って思うわけだよ。しかもここでの戦闘。ダークトルーパーは、マンダロリアンの戦士が必死で一体行動不能にできたくらい強いのに、このジェダイはズバズバ切っては捨て、かつてのダースベイダーの首絞め技、フォースチョークを強化したかのようにダークトルーパーを握りつぶす。
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そしてローブを脱いで若きスカイウォーカーの顔を出した瞬間、「フォースのテーマ」が流れる。「マンダロリアン」がジョン・ウィリアムズスター・ウォーズの定番楽曲をこれまで使っていなかったからこそ、ここで流れるルーク・スカイウォーカーのテーマ曲でもあるフォースのテーマがめっちゃくる。

モフ・ギデオンが自殺しようとするほど恐れたジェダイ・マスター、ルーク・スカイウォーカー。ものすごく強いんである。エピソード7以降で、カイロレンの教育に失敗して島に隠遁したジジイとは思えない強さだ。
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「マンダロリアン」のスピンオフ「ボバ・フェット」でグローグーを引き取ったあとのルークが登場しているのだが、そこにアナキンのパダワンだったアソーカもいて、ルークに「あなたお父さんとそっくり」と言ってる。ルークとアソーカが出会ったときに、アナキンの話をどれだけしたのかはさっぱりわからないのだけど、普通に考えてめっちゃ話すネタあったと思うんだよね。「お前の父をスカぴょんと呼んでた」とかwww

スターウォーズ、ダースモールが意外に人気で実はかなり活躍してる。

 ダース・モールスターウォーズエピソード1、ファントム・メナスで登場し、ジェダイマスター、クワイガンジンを殺害するも、ぶちきれたオビワンに胴体真っ二つにされた噛ませ犬とみんな思ってたろう。ファントム・メナスでの彼は、ダースベイダー的ポジションなのに、異様に無口でキャラがあまり立ってない気がした。そして1エピソードで胴体寸断の上穴に落とされ、誰もが死んだものと思った、エピソード2,3でも再登場がなかったのであっさり死んだものだと思われていた。

 ところが、クローン・ウォーズで彼は生き延びていたことが明かされる。銀河中のゴミを廃棄する惑星に捨てられ、そこで廃棄ドロイドの足を無茶苦茶に体にとりつけ、ムカデかクモのような姿で地の底を這い回る生活を送っていたのだ。ほとんど気も狂って獣のような生活をしていたところを弟のサヴァージ・オプレスに救われる。そして故郷ダソミアの魔女、マザータルジンの魔術で正気を取り戻した。ダソミアの原住民はもともとシスとはまた違ったダークサイドのフォースを魔術として使う女尊男卑の惑星だった。かくして彼は、オビ=ワン・ケノービへの復讐を最大の動機として、スター・ウォーズ銀河で暗躍することになる。

 クローン戦争の中で、ダース・モールは、マンダロア過激派のデス・ウォッチに手を伸ばし、惑星マンダロアの支配権を手にする。また、銀河の犯罪組織、ハット・カルテル、ブラック・サン、パイク・シンジケートを支配下に収めている。これら犯罪組織をまとめ上げ、シャドウ・コレクティブという組織をまとめている。その後パルパティーンが急襲して弟を殺し、モールを拉致しようとするのだけど、デスウォッチに救出され、そのままマンダロアの支配者を続けていた。

 その後、共和国がマンダロア包囲戦を開始。最終的にモールはアソーカ・タノに破れ、コルサントへ護送されることになるのだけど、まさにそのときにパルパティーンがオーダー66を発令。アソーカは突如敵対したクローン兵から身を守るために、モールを揺動として開放する。いやこんときヴェネター級スター・デストロイヤーの艦内を闊歩し、フォースでクローン兵を粉砕していくモールがかっこいいのなんの
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その後、スター・ウォーズ・反乱者でシス遺跡を探索するエズラ・ブリッジャーの前に現れたモール。ジェダイ刈りの尋問官たちは彼を「シャドウ!」と呼ぶ。帝国時代初期、彼は犯罪組織シャドウ・コレクティブの総帥として知られていたらしい。
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 さらに実写映画「ハン・ソロ」のラスト近くでモールが登場する。実写での登場は「ファントム・メナス」以来である。
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 ダース・モールの最後は、エピソード4、新たなる希望の一年前。自分の胴体をぶった切ったオビ=ワン・ケノービがタトウィーン隠遁していることを知り、決着をつけにいく。このときのオビワンの声優、ユアン・マクレガーではなくアレック・ギネスの喋りを極めて忠実に再現していて面白い。ここでモールはオビワンに敗れて死ぬのだけど、オビワンがタトウィーンで見守っていた対象が「選ばれし者か?」と聞き、「そうだ」という答えに、「ならば俺たちのかたきを討ってくれる」と言い残して死ぬ。ダース・モールは師匠ダース・シディアスに裏切られたことをずっと恨んでいたのだ。なので最後に選ばれし者ルーク・スカイウォーカーが、皇帝パルパティーンを討ち果たす未来に希望を繋いで死んでいったのである。
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スター・ウォーズの最近の話、アソーカとかグローグーとか日本ではいまいち知られてないと感じる

 最近ディズニープラスに加入して、スター・ウォーズ作品を見放題になってるので、昔視聴した作品を含めいろいろ見ているのだけど、なんというか、アメリカでのSW文化の定着と日本のそれはやはりかなり温度差があると思うんだよね。日本だとぶっちゃけ劇場公開の実写映画である、スター・ウォーズ、Ep.4,5,6。その後の1,2,3。ディズニー買収後の7,8,9というナンバリング作品しか見てない人が大多数だと思う。つまりアナキン・スカイウォーカーから、ルーク・スカイウォーカー、そして、レイ・スカイウォーカーにつながる。スカイウォーカー・サーガである。それはそれで一貫してるのだけど。
 近年ディズニープラスで連続ドラマとして制作されるSW作品は、マンダロリアンや、ボバ・フェットといった、「スカイウォーカー・サーガ」から外れた作品がヒットしている。そもそもボバ・フェットって、Ep.5で登場した賞金稼ぎで、ハン・ソロをジャバのもとに連行するためにダースベイダーに協力しただけのモブで、Ep.6で目の見えないハン・ソロに棒でジェットパックのスイッチを押されて情けない悲鳴あげてサルラックの穴にドボンしただけの噛ませ犬だった。でもなんかアメリカで人気が出て、銀河一の賞金稼ぎでマンダロリアンという戦闘民族の絶対壊れないアーマーをまとうすげえ戦士みたいに設定が盛られていく。ドラマ「ボバ・フェット」では、サルラックの穴から脱出し、ジャワにアーマーを脱がされて砂漠で死にかけ、タスケン・レイダーの奴隷になりながらもその力を示して復活していくさまが描かれる。いやまじで面白いのだ。

 ドラマ「マンダロリアン」は、西部劇と日本の時代劇を混ぜたような展開で、マンダロアの戦士である主人公の賞金稼ぎが、50歳のターゲットを拉致して依頼主である帝国残党に渡すミッションを受諾する。そう。マンダロリアンの舞台は、第ニデス・スター破壊で銀河帝国が崩壊しつつあった時代の話だ。主人公がターゲットにたどり着くと、そこにはどうみても幼児なヨーダと同じ種族の子供がいた。ヨーダってルークを鍛える時点で900歳とかいってたからあの種族の50歳って幼児なんだよなあ。一度は依頼主に子供を引き渡すのだけど、どう考えてもろくなことにならないので、主人公は子供を依頼主から奪い、行動をともにする。「子連れ狼」のオマージュである。

 この子供は、当たり前だけどフォース感応者であり、帝国残党は人工フォース感応者を作るためにこの子を必要としていたのだ。このストーリーの中盤、主人公はジェダイの生き残りがいる惑星を知り、子供のためにジェダイに会いに行く。そこに居たのが「アソーカ・タノ」。かつてアナキン・スカイウォーカーのパダワンだった女性だ。これめちゃくちゃ衝撃的な出会いなんである。主に視聴者にとって。

 アソーカ・タノは、3DCGアニメーション作品の「クローン・ウォーズ」で登場したキャラである。実写ではなくCGアニメ作品。この作品は、NHKカートゥーンネットワークで当時放送されていたのだけど、NHKはわりと途中で放送やめている。

 カートゥーンネットワークはその後も放送を続けていたのだけど、ルーカスフィルムがディズニーに買収された時点で放送が中断される。カートゥーンネットワークはワーナー系列だったので、ディズニーはライバル企業なのである。

 そんなこんなで、当初予定されていたいくつかのエピソードは映像化されずに終わった。ただ、その後クローン・ウォーズ最終シーズンがディズニープラスで映像化され、すごく印象的なエンディングを迎える。アソーカ・タノ。むちゃくちゃヒロインである。みなさんもディズニープラスに加入して、クローン・ウォーズシーズン7や、スター・ウォーズ、反乱者を通して見てほしい。今現在のスターウォーズでなにが求められているか、共感できると思う。

カップヌードルはフォークで食べる洋食で、ラーメンではなかった

 カップ麺というジャンルを作った日清カップヌードル。この開発物語は各所で語られているが、チキンラーメンアメリカに売り込もうとしたらアメリカにはドンブリがなく、現地の人が麺を割ってマグカップに入れ、お湯を注いていたのを見て、安藤百福カップに最初から入っているラーメンを考案したと言われている。もともとアメリカ向けを考えて作られた商品だったわけだ。というわけで、あれが登場した当初、カップヌードルは箸で食うラーメンではなかった。
 覚えているだろうか、カップヌードルが登場した当時、店頭販売よりも自動販売機での販売が主流だった。そして、カップヌードル自販機には透明プラスチックのフォークが入るポケットがついており、そこにぎっしりフォークが詰め込まれていた。そもそも日本国内向けにも、なぜか縦長のカップで販売し、フォークで食べることを強制していたのだ。これはあきらかに、「従来のラーメンではない、西洋風のフォークで食する料理である」というメッセージを打ち出していたのだ。そもそも、カップヌードルの具材は、あれいままでのラーメンの具材と全く違う。ナルトもメンマもチャーシューもない。エビと卵と謎肉である。1970年代にカップヌードルを食した僕らから見てもあの謎肉は謎だった。肉とは思えない食感と味から、「あの肉は石油から合成してるらしい」という都市伝説が生まれたくらいだったのだ。最近大豆ミートの類であったらしいことが明かされて、「いや、時代の50年先をいっていたのか」と驚いたくらいである。

 なお、カップヌードル専用フォークは、端っこの歯一本だけ途中から太くなっていた。これは、お湯を注いだあとに紙のフタを閉じた際にこの太い歯、つまり間隔が狭くなる部分で蓋を刺し貫くことで、蓋を密閉する役割があったらしい。当時はまったく知らなかった。
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 そもそも、カップヌードルの商品名からして、当時日本ではほとんど聞かれなかった「ヌードル」という単語を使用して、正体不明感を出していた。小学生だった僕らは、「なに?ヌード?エロイの??」という感じだった。日清食品はとにかく「なんだかよくわからんが西洋っぽいカップヌードル」として宣伝していた気がする。実際、1970年代の間はカップヌードルをみんなフォークで食べていた。ほんとにフォークで食べるのが当たり前だったんである。あの細いカップは箸を突っ込むには今までの間隔では扱いにくい雰囲気があった。まあ、それも宣伝によって作られたイメージで、今ではみんな普通に箸で食ってるのだから、食えないわけではないのだけどね。なんだかあの透明フォークで食べるものだとずーっと思い込んでいたのだ。CMでもフォークで食べるシーンが映し出されている。
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 やがてカップヌードルがフォークの添付をやめ、カップ麺は箸で食うのが普通になってフォークを忘れかけた頃、小学生たちにおやつカンパニーの「ブタメン」が人気になる。学校周りの駄菓子屋で売られるこれは、子供用にサイズを小さくしたカップ麺で、透明プラのフォークが添付されていた。この時期にフォークが蓋止めに使えるという話が広まる。20年だか30年の空白を経てフォークの役割復活である。f:id:juangotoh:20210821211323p:plain

 なんか日清カップヌードルも、アニバーサリー企画かなんかでいいから、フォーク復活してくれないものか。