2019-01-01から1年間の記事一覧

R800ユーザーズマニュアルを読んで

国会図書館に遠隔複写を申請していた、月刊Datum1990年10月号掲載の「R800ユーザーズマニュアル暫定版」が届いたのでざっと読んでみた。そもそもあんましハードウェアは詳しくないのだけど、いくつかわかったこと。 速度アップと乗算命令追加以外でわりと特…

R800というCPU

MSX turbo Rに採用されたR800というCPUは、Z80互換で10倍速と言われた、当時のMSXユーザーにとっては夢のようなCPUであった。考えてほしい、今使っているあなたのパソコン、10倍速くなりますと言われてワクワクしないユーザーがいるだろうか。実際は画面描画…

RISC-VとPowerVR

高額なライセンスが不要で、命令の拡張方法も用意されているオープンソースCPU命令セットアーキテクチャ(ISA)のRISC-Vは、今のところはIntelやARMの牙城、PCや高性能モバイル端末のメインとして使われるというよりも、組み込み向けのコントローラー用とい…

次世代MSXについて現在明かされていること

MSX

前回書いた次世代MSXだが、西和彦氏が言ってるだけではないかと思うかもしれない。しかしD4エンタープライズ代表取締役の鈴木直人氏がインタビューに答えている。 igcc.jp 鈴木 実は今「1 chip MSX」の次の構想があり、D4と西さんとで設計をしている最中です…

MSXの中古価格が偉い高騰している&次世代MSX

MSX

近年、8ビット時代のレトロパソコンが人気だ。その流れで、MSXの中古価格が偉いことになっている。30年前の新品価格並で売られていることがある。MSX最終規格、turbo RのPanasonic FS-A1STが不具合有りで8万円とかそんな感じ。こないだなんてアマゾンでMSX1…

米中対立がRISC-V開発を促してるのだろうか。

RISC CPUの元祖はIBMの801かもしれないが、MIPSやARMに繋がる現代の多くのRISCアーキテクチャの大本はカリフォルニア大学バークレイ校のBerkeley RISCだろう。 RISC-VのVは「ファイブ」であり、バークレイ校で作られた5番目のRISC命令仕様だ。この仕様はオー…