スターウォーズ、ダースモールが意外に人気で実はかなり活躍してる。

 ダース・モールスターウォーズエピソード1、ファントム・メナスで登場し、ジェダイマスター、クワイガンジンを殺害するも、ぶちきれたオビワンに胴体真っ二つにされた噛ませ犬とみんな思ってたろう。ファントム・メナスでの彼は、ダースベイダー的ポジションなのに、異様に無口でキャラがあまり立ってない気がした。そして1エピソードで胴体寸断の上穴に落とされ、誰もが死んだものと思った、エピソード2,3でも再登場がなかったのであっさり死んだものだと思われていた。

 ところが、クローン・ウォーズで彼は生き延びていたことが明かされる。銀河中のゴミを廃棄する惑星に捨てられ、そこで廃棄ドロイドの足を無茶苦茶に体にとりつけ、ムカデかクモのような姿で地の底を這い回る生活を送っていたのだ。ほとんど気も狂って獣のような生活をしていたところを弟のサヴァージ・オプレスに救われる。そして故郷ダソミアの魔女、マザータルジンの魔術で正気を取り戻した。ダソミアの原住民はもともとシスとはまた違ったダークサイドのフォースを魔術として使う女尊男卑の惑星だった。かくして彼は、オビ=ワン・ケノービへの復讐を最大の動機として、スター・ウォーズ銀河で暗躍することになる。

 クローン戦争の中で、ダース・モールは、マンダロア過激派のデス・ウォッチに手を伸ばし、惑星マンダロアの支配権を手にする。また、銀河の犯罪組織、ハット・カルテル、ブラック・サン、パイク・シンジケートを支配下に収めている。これら犯罪組織をまとめ上げ、シャドウ・コレクティブという組織をまとめている。その後パルパティーンが急襲して弟を殺し、モールを拉致しようとするのだけど、デスウォッチに救出され、そのままマンダロアの支配者を続けていた。

 その後、共和国がマンダロア包囲戦を開始。最終的にモールはアソーカ・タノに破れ、コルサントへ護送されることになるのだけど、まさにそのときにパルパティーンがオーダー66を発令。アソーカは突如敵対したクローン兵から身を守るために、モールを揺動として開放する。いやこんときヴェネター級スター・デストロイヤーの艦内を闊歩し、フォースでクローン兵を粉砕していくモールがかっこいいのなんの
www.youtube.com
その後、スター・ウォーズ・反乱者でシス遺跡を探索するエズラ・ブリッジャーの前に現れたモール。ジェダイ刈りの尋問官たちは彼を「シャドウ!」と呼ぶ。帝国時代初期、彼は犯罪組織シャドウ・コレクティブの総帥として知られていたらしい。
www.youtube.com
 さらに実写映画「ハン・ソロ」のラスト近くでモールが登場する。実写での登場は「ファントム・メナス」以来である。
www.youtube.com

 ダース・モールの最後は、エピソード4、新たなる希望の一年前。自分の胴体をぶった切ったオビ=ワン・ケノービがタトウィーン隠遁していることを知り、決着をつけにいく。このときのオビワンの声優、ユアン・マクレガーではなくアレック・ギネスの喋りを極めて忠実に再現していて面白い。ここでモールはオビワンに敗れて死ぬのだけど、オビワンがタトウィーンで見守っていた対象が「選ばれし者か?」と聞き、「そうだ」という答えに、「ならば俺たちのかたきを討ってくれる」と言い残して死ぬ。ダース・モールは師匠ダース・シディアスに裏切られたことをずっと恨んでいたのだ。なので最後に選ばれし者ルーク・スカイウォーカーが、皇帝パルパティーンを討ち果たす未来に希望を繋いで死んでいったのである。
www.youtube.com