幻魔大戦とGLA

幸福の科学が政治団体作って「金田一少年」の作者を擁立とか言う話の中で気になったネタ
平井和正が高橋佳子の「真創世記」ゴーストライターだという話はよく知られている。GLA側の見解としては口述筆記しただけということだが、そのことは問題ではない。平井が少なくとも高橋信二死去から、高橋佳子による引継ぎという重大な、そしておそらくは教団内部に分裂の種がまかれた時期にGLAにかかわり、心酔していたという事実が、後の小説版「幻魔大戦」に大きな影響を与えているということがファンとしては重要である。
もともと漫画版「幻魔大戦」自体が、70年代へと向かう時代の閉塞の中で生まれた元祖ハルマゲドン漫画であるのは確かなのだが、このマンガと、角川文庫版幻魔大戦の間に平井のGLA関与の時期が挟まっている。小説版の冒頭がマンガをほぼ忠実になぞりながら、ニューヨーク暴動のあとは東丈が教組になっちゃう宗教小説になったということで捨てた初期読者が多いが、実際のところ、書き始める段階で平井はどっぷりGLAにはまっており、こうなることは半ば必然だったと思われる。平井はたびたび「言霊」という語を口にする。彼の場合、あらかじめかっちりした構想を立てるよりも、その場その場での「降りてくる言霊」に従って執筆していたのであろう*1。おそらくは小説で「幻魔大戦」をやると決めた段階ではマンガ版をなぞりながら古臭くなった要素を執筆当時の感覚にあわせて書き直す程度のつもりでいたのではないかと思うが、書いているうちにそのときはまっている要素がどんどん膨らんでいく。そういう流れであんなことになったのではないか。

そう考えた上で幻魔大戦を読むと非常に面白いのだ。角川版で東丈は久保陽子に心を開くことで組織作りを志向する。高校での部活の延長で講演会をやったことが、漫画版との大いなる分岐点と言っていいだろう。のちのち幻魔は演説小説だと言われる原点がここにある。主人公の講演会というのは、実のところ作者の心理の告白、または布教活動にほかならない。これより後、小説「幻魔大戦」はたびたび作中の講演会がクライマックスとなるパターンにはまっていく。学校での講演会で、文芸部の一分派であった「超常現象研究会」略してGENKEN(実は幻魔研究会)は学校外部にも知られることになる。GENKENメンバーの父親が丈の演説に感動し、パトロンになることを申し出るのだ。これによりGENKENは渋谷のビルを本拠として使えることになり、美形高校生教組による宗教団体として動き始める。本人達は宗教団体という抹香臭いイメージを嫌っているのだが、このパトロン氏が、要するに善人なのだが、すごい人に出資して盛り立てることしか考えてない小物なので、新興宗教的な組織作りしか出来ない。入ってきた大人たちは、幹部会議で上納金の集計はどこがやるのかとか、幻魔との戦いから考えるとどにも瑣末なことにこだわったり、自分の地位を守るために汲々としてる小物ばかり集まってしまう。主宰の丈は静かな怒りで気温を上げ、大人たちを追い出してしまう。ただしパトロン氏は本質的に善人なので、追い出すことはせず渋谷のビルはありがたく使い続けるわけだ。

その後も延々GENKEN内部の不和、個人の勝手さが描かれ、組織とはどうあるべきかを延々と考え続ける展開が続く。

そして、運命の箱根セミナー。
そのとき東丈のもとにニューヨークのルナやソニーが現れ、何事かを告げた事が示唆されるが、間接的証言のみで明確な描写がないままに、突然東丈は失踪する。箱根のホテルを借りてのイベント、それも最終日に丈の講演が予定されている中での主宰、主人公の失踪である。混乱するGENKENの中で、それまでどちらかというと会員に神聖視されていた丈にずけずけと物を言うトリックスター的な立場を通してきた井沢郁恵(東君には性欲ってあるの?という質問には読者の多くがぶっとんだであろう)が、「じつはなにかあったら後を頼むといわれていた」と突然霊的にステージアップし、講演を行う。それは東丈の物とは明らかに違う、前世記憶などをメインとしたものだった。

当然反発する会員多数。GENKENは分裂したりしながらいろいろあって、角川版幻魔大戦は中断してしまう。

ねえ、これって、仏教系なイメージで高橋信二が売っていたGLAで、信二の死後突然「ミカエルでーす」って引き継いだ高橋佳子にものすごくかぶるんだけど。
幻魔大戦ではもっとあからさまになる。
角川版幻魔大戦の世界はもともと漫画版をベースとしていて、漫画版はもう人類どうしようもないよ、月が落下してきて全滅だよってところで終わる話なので、徳間書店で展開した「真幻魔大戦」では、「あの世界では幻魔が勝ったけど、実は幻魔大戦は時空を超えて行われてて、負け戦をしても時間を戻したパラレルワールドでやり直しているんだよ」ってアイデアで作られている。こちらでは東丈は高校時代に使命に目覚めることはなく、超常現象好きだけど懐疑的な作家に成長している。そのなかで幻魔がやってきてってな話。角川版でGENKENが存在した渋谷のビルにはGRAなる新興宗教が入ってます。こっちでも東丈はすでに失踪してるんだけど(笑)、東丈の秘書をやってた杉村さんがGRAから来た人に誘われてそこに行くと、旧GENKENのメンバー、井沢郁恵らと時空を超えて再会する。GRAの教組は最近亡くなっていて、GRAは本来東丈に譲り渡すために作ったんだってなことを言い残してる。そこに教組の姉だったか妹だったか、現在の権力を握ってる金が全てみたいなギンギラおばさんが現れて、死ぬ直前の教祖は混乱しててあらぬことを口走っていたのだとか、信者の気持ちを逆なですることを言い出す。実はそのおばさん幻魔に取り付かれていたみたいなオチ。

ねえ、すっごいリアルになにかを言いたいんだなって思いません?ww

関係ないけど、幻魔大戦deepトルテックはさすがに高すぎです。平井先生、昔「読者が安く手に入れられるように文庫や新書で出してきたけど、おまえらわがまますぎ、自分は欲しい本のために食費も削ったんだ」って言ってハルマゲドンをハードカバーにしたけど、さすがにトルテックの、ハードカバー三冊で21000円はきついっすよ。

*1:ちなみに、新たなパラレルワールドである幻魔大戦deep以降の世界では、東丈はダウジングにはまっている(笑)。先生、メガビタミンにはまってるだけじゃなかったんだ。

剣道二段、書道六段

森田健作千葉県知事の「剣道二段」が自称だったというニュース。
師匠に「二段を許す」って言われたのなら、その道場での二段という事は間違いないのだろう。剣道に関しては広く認められた段位認定制度があるので、前提無しに「剣道二段」と言ってはいけないという事だな。そういえばうちの姉は高校時代に剣道部で段位認定受けて二段まで上がってたはず。武道とかやってる姉が上にいて弟はマンガばっかり描いてるもやしですから、みなさん同情してくださいwww。しょっちゅう頭叩かれて頭頂部平らになっちまったよ。
僕が姉モノショタマンガとか描いてるのはその反動かしら。

まあ、そんなことはさておき、モヤシの僕は小学校時代6年間書道塾に通ってた。中学入学と同時にやめたが、やめた時点で、「中学生以下の部」最高位の六段を得ていた。実はその上に「高校、一般の部」ってのがあって、おそらく中学生以下の六段は一般の一級以下ではないかと思うのだが…ともかく冗談交じりに「俺、書道六段」っていうと結構感心されるものだ。地元岩手の、公民館を使って毎週日曜に開かれる塾である。先生も塾として自分の建物を構えるほど金はなかったのだろう。公民館なので、土曜日に地元のオヤジどもが何かのイベントで使った翌日は、座卓にコップの形に日本酒が反乾きでべたべたして酒臭い書道塾だった。テキストには、なぜか「静岡書道教育会」と書かれていた。よくわからないが、そういう団体に所属していたんだろう。つまり僕の「書道六段」は静岡書道教育会なる団体の認定段位なのである。ここでWikipediaの「書道」から引用してみる。

技量の判定

現在、唯一客観的な書道の技量判定基準を持つ資格として、文部科学省後援の毛筆書写検定がある。これは最下位の5級から最上位の1級まであり、段位の認定はない。1級を取得すると、指導者として公的に認められる資格を持つと認定される。これに対して一般に普及している段位・級位や師範の認定は、各書道教室や書道会が独自に判定しており、共通した基準に基づくものではない。

書道『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。2009年5月22日18時(日本時間)現在での最新版を取得。

だそうだ。剣道と比較するとたいそういい加減である。毛筆書写検定では5級から1級で区分けされており、そもそも「段」は存在しない。しかし、1級で指導者の資格が認められるのだから、この検定の1級はかなりの腕であると想像できる。恐らく僕の「中学生以下の部六段」などこの一級に遠く及ばないだろう。しかし書道○段という設定は普通になにがしかの実力を想像させ、あまり異議を挟まれることはない。さすがに僕の場合普段の字があまりに汚い(下のPhantomのエントリで、お絵かきのついでに書いた字を見ていただければ納得されることと思う)ため、書道六段と自称するときは「中学生以下の部だけどね」とか「子供六段だけどね」などと卑屈な注釈をつける事が多いのだがw。

書道の世界も段位を含む技量判定を統一して行う団体を作ったらどうだろうか。もちろん僕は「六段」が無に帰すことを恐れてその試験は受けないだろうがww。

Phantomアニメ版

ありゃ、いつの間にかPhantomのアニメ放送してる。懐かしいなw
ニトロプラスこのページ、なかなかに泣かせる。ゲーム二万本の予定が最初2000本しか売れなかったとか…
なんというか、すごかったですよ。僕は当時他の仕事でちょっとニトロの親会社(ってかニトロがエロゲブランドなので、実質同じ会社に名前が二つだけど)に行く用事があって、そんときに「よかったら」と一本もらってきたんだよね。当時エロゲっていうか、静止画とテキストがダラダラ表示されて、カチカチクリックするだけのアドベンチャーゲームそのものがめんどくさくてほとんどやったことなかったんだけど、このゲームはまったわ。それ以来ニトロのファンです。

ええとね、いろんな意味で間違ったエロゲです。Phantomはww
まあ、エロゲにはそういうのも多かったけど、背景は風景写真集取り込みでいかにもチープ観光っぽい雰囲気バリバリ。ゲーム中表示される選択肢が、なんかどの銃を使うかとかエロ攻略に関係ないものが多いとか、最初さくさくすすめて行ったら誰もちゃんと攻略できずに終わったとかww

特に銃へのこだわりは、完全にガンマニア向けw
リコイルを抑えるためにシリンダーの一番下に銃身を持ってきた珍銃マテバをわざわざ出したり、とても暗殺者が使うとは思えないオートマグをむりやり使わせる(使わざるを得ない状況を作る)上にしっかりジャムらせるとか、お約束過ぎます。しかも普通に絵で描けばいいものを、銃を使うシーンは別に3Dでレンダリングした銃をキャラ絵にパースを合わせて重ね合わせる無駄な凝り様。アニメで精緻なメカを描く場合は3D合成に利点もあるけど、一枚絵だよ。質感あわせた手書き絵のほうがむしろ楽だろうにwww

宣伝コピーが銃を3DCGで完全再現とか、原稿用紙1000枚以上のシナリオとか、やっぱり間違ってます。
まあ、ひぐらしあたりでシナリオ枚数がたたえられるようになったので、あるいみ先を行ってたのかもね。

実際やってみるとシナリオの濃さにぐいぐい引き込まれていくんだわ。キャラクターがみんなしっかり立って演技してるし、魅力的。

以前PhantomはOVAになってるけど、尺も足りないし、ゲームとは微妙に似て非なるものになってた。今回はかなりゲームシナリオに忠実に作ってるようなので楽しみ。なにしろNoirの真下監督+シリーズ構成黒田洋介だから、面白くないわけがない。Noir放送されたときに「うわ、Phantomのパクリっぽい」と思ったくらいこのゲームと監督の相性はばっちりなはずw。

あー、この際デモンベインもアニメ作り直してくれないかなー。以前のはあきらかに12話って短すぎる話数に詰め込んだので、さしもの黒田洋介もあらすじみたいなシナリオにせざるをえなかったみたいだし。作画もあんましよくなかった。

はてなのお絵かき、初めて使ってみたけど使いにくいなー

どうでもいい話だが

昔「兜十蔵ってものすげー悪役面してるし、孫にいきなり『神にも悪魔にもなれる』なんてたきつけてるし、絶対昔ドクターヘルの仲間だったに違いないぜ、だいいち顔がそっくり」みたいなこと言ってた知人が、真マジンガーの第二原画やってた…今後もやるのかな?

ちなみに僕はTV派で、兜十蔵はわりとおだやかな老博士の印象だったので、一応あとから漫画版のすごいキャラは知ったけど、いまいちぴんと来なかったものだ。漫画でも顔が怖いのをギャグにしちゃってるし。

ちなみに映画「マジンガーZ対暗黒大将軍」の「マジンガーZ!これを使え」ってグレートが剣を渡す展開、TV版だとないんだよね。ていうかグレート登場時点でZの両腕使えなくなってるし。全く戦闘獣に手も足も出ないっぷりはTVの方が強烈。映画と違ってテレビだとたった二体の戦闘獣にコテンパンだし。グレートの圧倒的な強さを見せ付けて主役交代をスムーズに進めるという目的上は、TVの方が納得できるのかな。

ちょっとyoutube東映アニメーションの有料配信でマジンガーZグレートマジンガーのところどころを見直してみたんだけど、おもしろいなww
上述のマジンガーZ最終回も映画版みたいにむりやり兜剣蔵博士に謎の預言者とかやらせてない分違和感はないし。中盤のあしゅら男爵が死ぬ回とかかなりよくできてる。ゴーゴン大公が思わず復讐を誓うほどにあしゅらがいいキャラになってるし。

子供の頃、グレートの登場と新番組への移行にはかなりわくわくした覚えがあるんだけど、実は大人になってふとグレートの主題歌すら覚えてなかったことに愕然としたんだよね。ドクターヘルの機械獣に変わって、ミケーネの戦闘獣が敵になったってのは覚えてたんだけど、どうも細部が思い出せない。「暗黒大将軍なんていたっけ?」ってくらい、ミケーネの幹部連中も覚えてなかった。グレートの後半ドクターヘルが死神大元帥として復活するってのも完全に忘却の彼方だったし。一応Zのときはあしゅら男爵、ブロッケン伯爵はもちろん、ピグマン子爵も名前の記憶だけはあったんだけどね。

グレートの終盤で兜甲児が戻ってくる展開、科学要塞研究所が襲われて大ピンチ。もうバリアも破れて敵要塞の攻撃でボロボロになって傾いてる段階で弓教授がアメリカの甲児に電話で「飛行機をチャーターして戻ってくれ」

えええええ?
すごいです。普通の飛行機でアメリカから日本までやってきて、富士の裾野にパラシュート降下し、光子力研究所から出撃して科学要塞研究所を救っちゃいます。一体何時間頑張ったんだ科学要塞研究所。

しかし、マジンガーZではミケーネの戦闘獣に手も足も出なかったはずなのに、とくにを改良したとかいう話もなく最終回まで戦って、光子力ビームで戦闘獣を撃破したりしてるんだよね。漫画版では装甲を超合金ニューZにしたりとか、マジンガーZ強化の説明も少しあったんだけど。

ITMediaの記事:「Second Life“不”人気、7つの理由」を改めて検証する


微妙な記事

えーと、微妙に誤解を招きそうな部分がいくつか…

「3Dアイテムを制作するなど重い処理をしない限り、Netbookでも問題なく動く」と米Linden Labの日本担当責任者ジェイソン・リンクさんは話す。

NetBookってもいろいろあると思うけど、少なくともAtomIntelチップセット内蔵グラフィックという、3〜5万円程度のマシンだと、まともに動かない。一秒一コマ動くかなーという感じ。チャットなんかした日には、キーを叩いてから文字が表示されるのに待たされるといういまどきめったにない体験をするハメになる。
GeForce9400M搭載機とかを基準にしてるのかなー。

右も左も広告だらけ

 ブーム当時はSecond Lifeには、ユーザー規模に見合わないほど多くの企業が参入しており、企業がPRのために作った広告SIMが数多くあった。だが今はほとんどの企業が撤退しており、広告SIMは減っている。

企業の撤退のせいで広告が減ったって感じじゃないです。というか、広告用の企業SIMを指して「右も左も広告だらけ」って言うかなあ。企業SIMは見に行かなければ気にならないし、見に行くときはその企業の情報を見たいわけだから、それ自体なんの問題でもない。広告といえばメインランドの景観を著しく損なってた林立する広告塔だったと思うのだけど。あれについてはリンデンラボが規制したのでとてもすっきりしました。

人気の場所はエロかギャンブル

 2年前は、アダルトコンテンツとギャンブルが人気だったが、現在はギャンブルは禁止され、アダルトコンテンツは規制が入ったため、これらのコンテンツはなくなるか、目立たなくなっている。

えーと、これだけじゃ、人気の場所がなくなったとしか読めないんだけど。
代わってなにが人気のコンテンツになったのか、そのへん調べたほうが記事として面白いと思う。日本関係のSIMではダンスやDJが結構もりがってるので、そのへんを調べてみてはどうだろう。バンドやDJが頼まれてあちこちのクラブやSIMのステージを使ってイベントをやる動きは、以前からあったけどここ一年かなり増えている。

気になったコメント

このITmediaの記事へのはてブコメントでちょっと面白いのがあった。

id:FTTH # |ω・)…… Pixiv連動で「オンライン路上の絵売り」とかやったら絵的には面白いかもなw

これ、普通の方法では難しい。SL内でスクリプトを使って外部のウエブサイトにアクセスすることは出来なくはないけど、テキスト以外のデータは取り込めないし、ページの容量が2kBを越えると失敗するというひどい仕様なのだ。つまり外部ウエブサイトから画像データをコピーすることはできない。SL内で画像を表示するためには基本ユーザーが手動でテクスチャデータとしてアップロードしなければならず、この際10L$(約4円)の手数料がかかる。

方法としてはBotをプログラムで操作して、お客に選んでもらった画像を自動的にPixivからダウンロードし、SLにアップロードして10L$プラスなにがしかの儲けを載せてお客に売るというのが考えられる。ただし、Pixivにあがっている画像をお客に任意に選ばせるところまで考えると技術的にさらに厳しくなる。ていうか、お客は自分でPixivにアクセスすれば無料でダウンロードできるということに気づくだろうから、ほとんど「絵売り」としては意味がないねー。まあ、確かに絵的には面白い。

オマージュとかパロディとかキリストとかデスノートとか

コードギアスのサクラダイトは、あきらかにマジンガーZのジャパニウムのオマージュだと思うのだか、さすがにこのへんはググると沢山言及してるページが見つかる。ところでジャパニウムについては、最初のTVシリーズで言及してたっけ?

ググっても出てこないので僕の妄想かしらって思うのが、デスノート(原作)のラストはキリスト教発生のパロディなんじゃないかってこと。キラ=夜神月が活躍してた期間、あきらかに世界は影響を受けていたが、死んだあとは以前の日常に回帰している。そんな形でストーリーを閉めた後、キラを崇拝するカルトの様子が描かれて終了。

キラカルトは、あきらかに死んだキラを神として崇拝しているわけで、これは死んだイエスを神に祀り上げたローマ時代の初期キリスト教徒を髣髴とさせる。

イエスの活動と死については、なにしろ新約聖書以外にほとんど資料が存在しないので、実体を知るのは難しいのだか、とにかくローマに支配されたユダヤで従来の価値観を覆すような教えを説き、おそらく30前後で処刑された人なわけだ。ナザレのイエスという人物が神の子でメシアと自称し、ユダヤの支配者層によって告発され、ローマの提督によって処刑される(新約聖書学的には、イエスが自らメシアと自覚して行動したかどうかは微妙なところだが)。
結局イエスの活動は当時のユダヤにおける宗教的分派の一種として歴史に埋もれるはずだった。ところが彼をメシアとみなした信者達は、「死んだメシア」というウルトラCで信仰を保つことに成功する。旧約聖書をあさって、イエスがメシアであり、メシアは一度死んで蘇るという教義を正当化するわけ。おそらくその過程で実際のイエスの言動とは関係ない要素もイエスが行った奇跡の一覧に加えられたはず。

キリストカルトはやがてキリスト教になり、最終的にローマ帝国の国教となり、実に21世紀にいたる西欧文明の基盤になる。

もしデスノートの原作者がそれをネタにしていたとしたら。あのデスノートのラストは、一旦キラ以前の日常に戻った世界が、やがて理想化されたキラのイメージを持つ宗教に支配される未来を暗示していたのかもしれない。

考えすぎかなあ。どうですか?大場つぐみことガモウひろし先生。僕の読みは外れてます?ついでに聞きたいんだけど、バクマンの真城最高のおじの川口たろうって、ガモウひろし先生自身がモデルっぽいけど、おじさんが死んでるのはドラマ上の都合だけ?それとももうガモウひろしとして作品を発表しないという意思表示?

谷村新司がおかしなことを言っている

ある日曜日、仕事をしながらラジオを聞いていたら、「谷村新司・まあるい日曜日」という番組が始まった。どうやらその日はこれまでの番組で話したトークの内容を要約して放送するという回だったらしい。ところが、聞いているうちになんだか頭が痛くなってきた。

しょっぱな義経=ジンギスカン説を熱く語る谷村新司。まあ、このあたりはよくある話で、ああ、いまさらだけどはまったのね、ですむ感じだったのだか、番組後半「音とは」って話になった。要約すると以下のような内容。

「音」という漢字は、「日」の上に「立」と書く
「日」は太陽
「立」という字は立ち上がる、生まれてくるという意味。
太陽が生まれてくるという字が「音」の意味。なぜ太陽が生まれるという字が「音」なのか、これを解く鍵は「ドレミファソラシド」の中にある。
「ソ」=「ト」=「G」
ソの語源はSOL=太陽、つまり「ソ」は太陽の音。
そして、「ソ」の下にある「ドレミ」は地球の音。
「ド」=土、「レ」=火の音「ミ」=水の音
地球上にどうやって火と水と土ができたか、それが最大の「日(ひ)水(み)土(つ)」=秘密。
「ファ」は地球(ドレミ)と太陽(ソ)の間で揺れている音。すなわち風の音。
「シ」=「死」=「無」日本語では「シ」の音を「虚無」という。英語で言うとVoid。虚無は形がない、しかし「シ」は上の「ド」に繋がる。「ラ」は宇宙の音であり、宇宙を突き抜けていくと虚無になる。しかし、そこから上の「ド」=土に返る。音階は人間そのものをあらわしている。

そして音階は人間の体にも入っている。
「ド」は股の間。
「レ」は丹田、エネルギーのたまり場所「火」を担当している。
「ミ」は水のエリアなので子宮。
「ファ」はみぞおち。みぞおちは「風門」とも言う。
「ソ」は心臓=太陽
「ラ」は喉、すなわち声。

つまり声は宇宙と同じ。だからクラシックのチューニングで「ラ」を使う。このことは音楽大学の先生も知らないが、実は「ラ」は人間の声に楽器をあわせ、宇宙につなげるという行為。

いまこうしてラジオで放送しているが、ラジオの選曲をチューニングという。クラシックのチューニングも同じ。どちらも波動を合わせるという事。
「シ」は松果体
松果体は頭蓋骨の中にある小豆大の器官だが、もともとは眼球と同じ大きさで水晶体もあり、その目は頭のてっぺんを向いていた。これがマンガなどで描かれる「第三の目」。
上の「ド」はどこにあるかというと、頭の上13cmに浮いている。これをあらわしたのが、宗教画に出てくる「天使の輪」

ドレミファソラシドを数えると8。8という数字は大きな意味を持つ。単に縁起がいい数字というより重要な意味がある。一オクターブ上にあるドの世界が8から広がる。

渦巻きと音には大事な関係がある。
ト音記号がなぜ渦を巻いているか。銀河も太陽系も台風も渦潮も、自然のものは渦を巻いているエネルギー。超古代の土器の表面についている文様は、古いものは必ず渦巻きの模様。

我々は自然の渦巻きのエネルギーを体の中の渦巻きでキャッチする。
一番上にあるのが「つむじ」
下に下がると耳の中に蝸牛官という渦巻きがある。
手の先には指紋という渦巻きがある。
へそにも渦がある。
赤ちゃんが出てくるときも渦を巻きながら降りてくる。まっすぐは出てこない。
おしっこも回転している。
これらの渦巻きで、ぼくらは宇宙からの渦巻きを全部キャッチしている。だから体の中も音で出来てる。

歌や音楽を聴いたときに鳥肌が立つのは、体が自分の意志と関係なく共鳴しているものがその音楽の中にあり、それが鳥肌や涙になって出てくる。

つまり人間とは音そのものである。

いただいたお便りで共感したもの。人間のことを英語でパーソンというが、この語源はラテン語のペルソナである。ペルソナ=ペル(貫き通す)+ソナ(響く)であり、人間とは貫き響くものである。

ポッドキャストで聞けます。いくつか表示されますが、問題の回はこれです。