Minecraftのゾンビ肉を「ゾンビーフ」と呼ぶ由来

 

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 Minecraftの敵性MOBであるゾンビを倒したときにドロップする「腐った肉」(Rotten Flesh)。高確率で食中毒を起こすが、空腹ゲージの減りが速くなるというだけで、ライフ回復には使えるので、実は食料供給が難しい砂漠やメサバイオームにおいては意外と有効な食料である。この腐った肉をニコニコ動画のマイクラ実況などでは「ゾンビーフ」と呼ぶことが結構多い。しかし考えてみるとこれはちょっとおかしな話だ。ゾンビを倒して得られる「腐った肉」はどう考えてもゾンビの肉であってビーフ(牛肉)ではない。ゾンビ牛の肉なら「ゾンビーフ」でも良いと思うが、あれは人間のゾンビであり、言ってしまうと「腐った人肉」である。ちなみにMinecraftには牛が存在しており、これを倒して入手できる肉は「生の牛肉」(Raw Beef)である。マイクラには、ゾンビの牛は登場しない。

 

 これについて、

www26.atwiki.jp

Minecraft Japan Wikiでは、「ビーフは牛肉を表すので正確には間違いだが、語呂がいいので使われる」と解説しているが、僕は単に語呂がいいというだけではなく、元ネタがあったと思っている。それは、ニコニコ動画にアップロードされていた「妹が作った痛いRPG」シリーズの「えろえろ監禁病棟」だ。

 この動画では、死体を火葬するのは無駄だとして、ネクロマンサーを使ってゾンビ化し、食肉加工する会社が登場する。この食肉がゾンビーフと呼ばれるのだ。「人間のゾンビを食肉加工し、ゾンビーフと呼称する」定義がここで産まれる。

2010年にアップロードされたこの動画以前に、マイクラのゾンビ肉を「ゾンビーフ」と呼称した例があるのかちょっと確認できていないのだけど、この強引さは、「妹が作った痛いRPG」シリーズならではでないかなあと思う。

 

 「妹が作った痛いRPG」シリーズの作者は「高橋邦子」とクレジットされているが、これが本名かどうかはわからない。というか、どう考えても「妹のせいにしてトンデモないギャグ動画を制作したオタクの作品」だと思われるのだが、非常に面白く、一時期ニコニコでかなりのPVをかせいでいた。マイクラ動画で「ゾンビーフ」の呼称がこの影響で成立したと考えてもおかしくはない。