カール大帝がフランスではシャルルマーニュ。マーニュはどこから来た?

 西ローマ帝国崩壊後のヨーロッパ西部を統一し、ローマ皇帝として戴冠したフランク王国カール大帝。これ学校で習う時、「フランスではシャルルマーニュ」と習ったよね。カール=チャールズ=シャルルだと思うのだが、じゃあ「マーニュ」はどこから来たんだ?

 

 シャルルマーニュのスペルは Charlemagne 。シャルル=Charle、マーニュ=magneと分解できる。じゃあmagneってなんだと思うと。ラテン語のmagnusが変化したものらしい。ラテン語カール大帝は、CarolusまたはKarolus Mugnusというそうな。magnusとは「大きい」「偉大なる」って意味で、英語で言うところのgreatと同じである。カール大帝を英語表記するとCharls the Greatなので、結局のところ「the Great」の部分をくっつけてしまったものがフランス語のシャルルマーニュなのだろう。

 

 カール大帝の帝国は現在のフランス、ドイツ、イタリア全土を占めていたので、これらの国のみんなが自国の始祖として彼を認識しているわけだけど、こういうのは島国の日本にはないよなあ。

 

豆知識:拳銃の強力な弾丸につけられる「マグナム」はもともとワインの大瓶につけられた呼び方で、語源はラテン語のmagnum。これはmagnusの格変化である。ちなみに英語で最大を表すmaximumも。magnusの格変化のmaximusからきてる。