公式マスコットの存在するプログラム言語 3種類のマスコットをざっくり解説
ちょっと前にプログラミング言語解説記事がはてな界隈で突発的に流行っていたが、そういうの詳しくないので、マスコットについて書いてみたい。
といっても、公式マスコットが存在する言語、僕3つしか知らないんだよね。
1. Java
マスコット:Duke
実はこのマスコット、Javaという言語が発表される前から存在する。SUNが家庭用情報端末を開発する、Green Projectというのがあって、その端末画面で賑やかにアニメーションで動くアシスタント的キャラクターだったのだ。このプロジェクトはお蔵入りするが、ここで使われたOakというプログラム言語がJavaとして発表され、DukeはJavaのマスコットキャラクターになった。以下、Green Projectの試作端末、Star7の紹介ビデオ。
プログラム言語のマスコットとしてはおそらく最も「きちんとした」デザインがなされたキャラである。CG映画「シュレック」にもかかわったアーティスト、Joe Palrangによってデザインされている。個人的にはいかにも古きアメリカンカートゥーン風で、ミッキーマウスみたいなデッカイ手、顔のパーツが赤くてでかい鼻だけの無表情さ、そのくせやたらフレンドリーな感じがイライラしてぶん殴りたくなる傑作だと思う。
2.Go
マスコット:Go Gopher
Rene Frenchというアーティストが描いたキャラクターだが、もともとはニュージャージー州のWFMUというラジオ局のプロモーション用キャラだった。よく知られているこの茶色ベタ塗りイラストだとなんというか、わりとかわいいと思うかもしれないけど、Rene French氏のイラストは微妙な濃淡を駆使した、妙に写実的で不安を誘う作風である
今回の記事の趣旨からずれるが、UNIXの後継OSとして開発されたPlan 9のマスコット、GlendaもRene French氏の作品である。なんというか不安になる。
3. D
マスコット:D-man
作者はD言語の作者、Walter Brightである。見てわかるように、イラストに関しては完全に素人である。踏み潰してえ。なんだこの上で合わせたてきとーな手。ぐにゃぐにゃで視線の定まらない目。実はBright氏、プロの漫画家3人にD-manを発注したところ、「暇がない」「そういった仕事はしない」「ギャラと著作権料くれ」という返事で、自分で描くことにしたらしい。Bright氏はこの件に関して蒸気船ウィリー(ミッキーマウスデビュー作)にたとえてごうつくばりな漫画家を皮肉ってるのだが、今の時代日本のTwitterで語ったら炎上しそうな話である。
*記事初出時、 Plan 9 のマスコットGlendaを、Grendaと誤表記していたので修正しました。御指摘ありがとうございました。