30まで童貞だと魔法使いとか言うけど…

30歳まで童貞だと魔法使いになるという言葉がある。これがいつ発生したのか定かではないのだけど、なんとなく最近だと30で童貞とかそう珍しくないような気がする。「魔法使い」という称号はどう考えてもレアなものに聞こえるので、この言葉ができた頃はまだ30童貞はめずらしかったのだろうか。

ニートにしろ就労者にしろ、実のところ女性に対して無関心な態度を取っていれば容易に童貞を貫ける。別に童貞でいたいわけではなくても、どこかで積極的にならないと実はセックスというのはできないものだ。もちろんあなたがあきらかに平均より美しかったり人付き合いがよかったりすれば別だが。

日本が晩婚化しているとよく言われる。晩婚化ととセックスの有無は直接的には関係しないわけだけど、結婚すれば普通セックスするわけだから、それまで未経験でも結婚で経験する可能性はあるわけで、積極的にセックスを求めなくても結果的にセックスできたという人数は結婚しない人が増えれば減るだろう。多分1980年代までの、なんか25あたりで焦りだし、親や親戚が見合い話を手配するみたいな文化が薄まってきた結果もあるのだろうと思う。昔のマンガやドラマでは、「親戚のおばちゃん」がやたらと見合い写真を持ってくる展開があったものだが、いまそういう展開を漫画で描いてもなんだかピンと来ないだろう。

処女厨という言葉がある。処女でない女性を「中古品」と罵るような人を指すものだが、現実にそういうことをいう人にはあったことがないけど、ネット上ではわりとちょくちょくそういう意見を見かける。なんというか人として最低に見えるのだが、これについて考えると結局精液の排泄というところに行き着くのではないだろうか。男性にとって精液は欲望にかられて出したものの、出した後は欲望が鎮静しているためにただの臭くて汚い排泄物になってしまう。相手の存在しないオナニーにおいては特にそうだろう。他人の排泄物が入った女という見方になってしまうのだろうか。あるいは潔癖症ホモフォビア的な心理もあるのだろうか。他の男の性器が触れたものに挿入するのは、他の男の性器と接触する感覚みたいな?よくわからないが、ここまでいくと銭湯文化の衰退とも関係するかもしれない。他の同姓の性器を見たり触れた経験がないために、自分以外の性器を汚れとみなしてしまうのか。

また、体験談として実際セックスしてみたらそんなによくなかった、そもそもいけなかった、勃起すらできなかったなどの失敗談もみかける。もちろんそういうこともあるだろう。しかしこれって一回で全てを決めてしまってはもったいないと思うんだよね。

セックスは相手のある行為であるので、オナニーとは違う。気を使うし10代から自分が最高に気持ちよくなる方法を追求してきたオナニーのようにはいかないだろう、そこで「現実の女性なんてめんどくさいだけ」と決めつけてしまっていいのだろうか。女性と裸で体を重ねる行為。挿入してお互いの気持ちを高める行為はそれだけで絶対一人ではできない感覚を味わえる。自分に体を開いてくれる異性が存在するということ、それ自体がすごいことだと思わないだろうか。

かくいう僕は若いころまるでもてなかったので、オナニーばかりしてたし、23~24くらいでピンサロにいくようになり、童貞卒業は25歳で池袋のソープランドだったのだが、力任せのオナニーに慣れてしまって膣内でいけなかった思い出がある。恥ずかしい話だが、「こういうとこはじめて?」と聞かれて「ソープは初めてだけど童貞じゃないよ」などと強がったうえに、25歳なのに23歳と嘘をついたという、超なさけない初体験だったのだ。そんな僕だがその後結婚して2子をもうけているという事実がある。妻と結婚を決めた時に、田舎の親に電話したのだが、「お前は絶対結婚できないと思ってた」と言われたのを忘れられない。

だからさ、女の子に好きって言おうよ。セックスしようよ。中古だとかめんどくさいとか、そんなことより絶対いいよ。

 

ついでにステマしておきます。

www.amazon.co.jp

この本にソープランド体験漫画書いてるのでよかったらどうぞ。