生ラーメンと袋ラーメンとカップ麺の順番が海外だと逆だったことによるくやしさ

日本のラーメンはもともと中国風の麺料理が日本で独自に発達したものだが、戦後日清食品安藤百福チキンラーメンを発明し、インスタントラーメンが日本で大流行する。インスタントラーメンの元祖が安藤百福であるかどうかには異論もあるが、ともかく鶏がらスープのラーメンが日本で発達し、そのインスタント版が日本で大流行したことは間違いないだろう。チキンラーメンは麺に味と油を染み込ませ、お湯を注ぐだけで食えるものだったが、その後インスタントラーメンは粉末や液体スープ別添、お湯ではなく鍋で煮る方向に進んでいく。ところが安藤百福が海外進出を考えた結果、再びお湯を注ぐだけ、最初からカップに入ってるカップヌードルが登場する。その後世界中に広がったのがまずこのカップヌードルだった。

 

あきらかにわかるのは、美味しいラーメンは、お店の生麺→鍋で煮るインスタントラーメン→カップ麺の順で、特にお店で出す生麺とインスタントの間には歴然とした差がある。

日本人はみなそれを知ってる。お店のラーメンとインスタントラーメンと、カップ麺は、同じジャンルの食べ物ですらないと思ってる人も多いだろう。

 

近年、米国や英国に本格的なラーメン店が進出し、好評を博しているのだが、それらのレビューを見ると、現地の人達がいつも「スーパーで売ってるラーメンといかに違うか」を力説してるのである。日本人は戦後貧困の中で、ラーメンの代替品であるインスタントラーメン、さらにそれより手軽なカップ麺を買ってきたのだが、欧米ではカップ麺の方が先に普及し、ついで袋ラーメン。生の本格的ラーメンは最近まで存在しなかったのだ。

 

どんぐりこ - 海外の反応 海外「ラーメンでしょ」米国で人気のラーメンにライバル?海外が大論争!

このへんを見ても、ベトナムのフォーはうまいが、所詮25セントのインスタントラーメンはまずいみたいな論調なんである。もちろんフォーもうまいが、それに比較するのにインスタントラーメンではまずい。あれはほんとのお店のラーメンとはまるっきり別物なのだ。

 

僕は元祖チキンラーメンも元祖カップヌードルも好きだが、あれらは風味も食感も外食ラーメンとは全く違う。蕎麦やフォー、パスタのの生麺、乾麺の違いより徹底して大きな違いがあると感じる。ラーメンとインスタントラーメン、カップヌードルは全く別の食品であると世界に認識してもらいたいと思うのだが、どうしたらいいのだろう。