原発維持かつ中韓ヘイト反対という人の居場所がない雰囲気

まあ、「雰囲気」の話ってのは曖昧で、個人が感じているという事でしか語れないのだけど。

中韓の言論に反対する事と、なんだかんだ言っても現状原発は必要だと発言すること、その是非はともかくこの2つは全く独立した問題で、連動しなければいけないことではないはずなのだけど、なんだか左翼ならヘイト反対かつ反原発、右翼なら中韓ヘイトかつ原発賛成「しなければならない」みたいな雰囲気をちょっと感じてる。

というか、あるイシューで反対したら即座に敵とされてしまい、「この件はあなたに反対だがこの件は賛成だからここだけ共闘しましょう」みたいなのができない。まあ、ブロックやミュートという機能のあるネットサービスではある問題で喧嘩してしまうとそれ以後まったく話ができなくなってしまい、そういう傾向を強めてしまうのかもしれない。

大阪大学の菊地誠教授は震災以前から、いわゆる「ニセ科学」への反論を行っている。菊池教授自身は「九条の会」にニセ科学が浸透することを憂慮する程度にリベラルでいわゆる「左翼的なもの」に理解を持ってる人であるが、原発事故後の極端に被曝を恐れるあまり福島の厳密な検査を経た農産物を忌避したりする人々への反論を行っている。その結果御用学者と認定され、反原発派の敵とみなされている。

有田芳生氏はもともと共産党員だったが、市民感覚からズレ過ぎた共産党批判も入れた公平な出版物を共産党で出版しようとして査問にかけられ、追放された経歴がある。スターリン主義的な的な体質によって粛清された人物なのだが、彼は嫌韓デモへの反対闘争を行った結果有田ヨシフ・スターリンと罵倒されることになった。

NATROM氏は医師であり、左右ではなく、医学的科学的見地で言論活動を行っている。古くはキリスト教原理主義の科学的創造論への反論を行い、千島学説の腸造血論に反論し、マクロビオティックホメオパシーに対してデータを示して反論してきた。結果代替医療の信奉者から敵認定されている。

 

なんというか、敵味方ってそう簡単に切って捨てられないと思うんだよね。人間曖昧なもんでさ、純粋に観念的に正義を突き詰めた結果がスターリンの粛清やら赤軍の総括やら毛沢東文革やらポルポトのアレでしょ。(あれ?僕自称左翼なのに左翼の例しか出せないぞ)。

純粋な正義ってやつは相当に質悪いんだよ。だから常に「正義」を疑わないといけないと思う。