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開局当時のTOKYO MXは先進的だった

歴史 雑談 食品

 現在は多くのアニメを放送するとともに、ちょっとキー局では古くなったタレントが多数登場するバラエティなども特徴になってるTOKYO MX。このテレビ局が放送開始したのは1995年のことである。東京にはローカルTV局がないという理由で当時の鈴木都知事なんかが頑張った結果できたものだけど、あれ?東京12チャンネル(現テレビ東京)って東京ローカル局じゃなかったの?というのが当時のみんなの思い。だってテレ東ネットする地方局あんましなかったしw。でもテレ東はもともと東京ローカルなテレビ局というわけではなく、教育放送を目的として設立されたものだったのだ。というか、日本科学技術振興財団が、授業放送を行うチャンネルとしてはじまったもので、今で言う放送大学に近かったらしい。まあすぐに普通のTV局になっちゃったんだけどね。

 

 で、TOKYO MX東京メトロポリタンテレビジョンである。ここが開局した1995年当時は、NHKがBSでアナログハイビジョンの実験放送をやっており、地上波では基本昔からのNTSCフォーマットでの放送が行われていたが、電機メーカーがワイドテレビを競って販売していた時期だ。放送フォーマットが4:3ばかりなのに、16:9のワイド画面のテレビが売られ、それで普通の番組を見るとどんなスリムなタレントもみんなデブになるという、ただ横に広げるだけのおかしな流行だった。いや、放送側でもワイドビジョン、ワイドクリアビジョンといった、ワイド放送は実験的に行われており、その番組を見ると正しく横長だけど縦横比崩れない画面で見られたのだけど、基本的に一部映画の放送などで限定的に使用されていただけだった。そこで、新規開局のMXは、他社からの購入番組や、古い番組の再放送以外のオリジナル番組を極力ワイドクリアビジョンで放送するという方針を打ち出す。しかし新規開局のテレビ局がそれほど多様な独自番組をつくれるわけではない。

 結果初期のMXは、まるでニュース専門チャンネルみたいに、ニュースを流していた。放送時間の半分くらいはニュースだったんじゃないかな。これも取材班にハイビジョンカメラをもたせ、ハイビジョン素材をワイドクリアビジョンに変換し、スタジオはワイドクリアビジョンで、素材もワイドという体制を作り上げた。当初バラエティは皆無だった。ちなみに僕は当時ワイドテレビなんか持ってなかったので、ニュースの時間になると、上下に黒帯がつくという見え方になってしまっていたのだけどね。

 

 さすがにニュースだけでは一日潰せないので、海外の番組を吹き替えて放送したりしてたのだけど、開局当時に「おおお?!」と思ったのが「新・世界の料理ショー」。かつて1970年代に一世を風靡したグラハム・カーの「世界の料理ショー」のリメイクである。子供の頃に、薄切りじゃない巨大ブロック肉を大きなオーブンでこんがり焼いたり、バターや油たっぷりのクリーミーな料理をすげえうまそうに作って頬張ってたあの番組の後継。これがまあ、90年代になるともう、「いかに油を減らしたヘルシーな料理をつくるか」って番組になっちゃってて。番組の最後に「旧来の調理法と比べてどれだけ脂肪やカロリーを減らせたか」の比較が出るという、なんというか、20年ほどの間の文化の変遷を目の当たりにさせられる代物でありました。なんでもグラハム・カーの奥さんが脳梗塞心筋梗塞で倒れたことで、健康料理に切り替えたらしいですよ。

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