Radikoolで無劣化録音

 インターネットラジオ Radikoの番組を録音するソフトとして、現在も開発が続けられている無料のソフトがRadikoolだ。以前Radikaというもう一つのソフトがあって、そっちが好きだったのだけど、残念ながら開発が中断してしまっており、使い続けるのがいろいろ難しい状況になっている(まだ使えないことはないけど)。

 

 RadikaとRadikoolの最も大きい違いは、Radikaが配信される音声データをそのままコンテナだけ変えて保存するのに対し、Radikoolは一旦デコードされた音声をユーザーの好みのフォーマットで再エンコードして保存するということだろう。Radikoの音声は48kbps、AAC-HE形式なのだが、これをmp3やm4a,aacといったフォーマットに変換するようになっている。ただ、もともとAAC-HEで結構綺麗な音になってるものを、mp3とかに変換すると、ビットレートを大きくしないと音が劣化してしまう。どうせ今時のパソコンではAAC-HEが聞けないってことはないだろうから、再変換なしで保存してしまえば一番じゃないかと思うのだ。なぜか無変換で保存するオプションはデフォルトでは用意されていないのだけど、ちょっと設定すれば可能になる。

 

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「録音形式」の任意の形式を選んで、「簡単設定」は無視。「高度な設定」で「ffmpegの引数を指定する」にチェックを入れ、「録音ファイルの拡張子」に「m4a」を指定。

「ffnpegの引数」に

「-metadata genre="radio" -acodec copy」

と設定する。「 -acodec copy」は、音源のコーデックをそのままコピーし、再エンコードしない指定だ。

 

 そしてこの録音形式を使用するようにすればよい。再エンコードでどれだけビットレートを上げても、元の音より良くなるわけはないので、この形式が最も音がよく、かつファイルサイズが小さくなるはずである。