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Appleの顔文字。真っ黄色なのは黄色人種を表しているわけではない。

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iOS8.3が公開されたことでちょっと話題になってるけど、iPhoneなどでも絵文字の肌色が選べるようになりました、これを「黄色すぎる!」と言ってる人は左端の真っ黄色なのを黄色人種だと思ってるわけですが、これは違います。選択メニューを見ると、右の五種類が肌色の濃さによる選択肢であるのに対し、左の「黄色い顔」はあきらかに黄色すぎて肌色には見えません。つまりこの黄色は「どの人種でもない」色として使われているのです。

ちなみに、左端の真っ黄色は文字コードとしては肌色情報を持たないという意味でデフォルトではあるのですが、これが優先的に入力されるわけではありません。iOS8.3でこれらの顔文字を最初にタップすると強制的に色選択メニューが表示され、どれかを選ばないと入力されないようになっています。一度色を選択すると次からはタップだけで入力されるようになり、同じ文字で色を変えたい場合は長押しする必要があります。

いわゆる黄色人種の肌色としては、右側の5種類の真ん中が想定されていると思います。まあ、アニメを見慣れた日本人の感覚的にはその左隣りくらいか、むしろ5種類の中では一番白い方でもちょうどいいと感じる人が多いのではないかと思うけど。

この5種類の肌色は、フィッツパトリックスケールといって、もともと紫外線を浴びた時の皮膚の反応を表す目安だったものが、単純に「皮膚の色の分類」とされて用いられるようになったものです。あくまで色の違いであって、人種の分類ではないので、白色人種や黄色人種と言ってもどれを選ぶかは幅があるし、「日本人はこの色」と決まってるわけではありません。

 

で、そもそもなぜデフォルトの「どの人種でもない色」が真っ黄色になったかという話はAppleに聞かないと正確なところわかりませんが、例えば青や緑だったら、確かにどの人種にも見えないけど、黄色よりもさらに気持ち悪いです。

で、おそらくこれではないかというのが、エモティコンです。

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この黄色い円の中の表情集はエモティコンと呼ばれ、もともと海外の掲示板、フォーラムなどで使われる「:-)」などのいわゆる顔文字を置き換える画像としてよく使われていました。「エモーション(感情)」+「アイコン」でエモティコンです。これがもともと黄色かったんですよね。

日本の携帯文化から移植された絵文字の中の人間を表す各種文字にもエモティコンで馴染んでいる真っ黄色をとりあえず適用した可能性は高いと思います。

エモティコン自体は肌色を選択できるのかというと、できません。つまりエモティコンを人種問題と絡める考えは誰も持っていないのですね。表情しかない単純化された図柄であることから、エスニシティを想起しにくい記号になっているのだと思います。

 

で、そもそもなぜエモティコンが真っ黄色なのかというのは、多分1960年代~1970年代に世界中で流行したスマイリーフェイス(ニコちゃんマーク)が黄色かったからでしょうね。