剣道二段、書道六段

森田健作千葉県知事の「剣道二段」が自称だったというニュース。
師匠に「二段を許す」って言われたのなら、その道場での二段という事は間違いないのだろう。剣道に関しては広く認められた段位認定制度があるので、前提無しに「剣道二段」と言ってはいけないという事だな。そういえばうちの姉は高校時代に剣道部で段位認定受けて二段まで上がってたはず。武道とかやってる姉が上にいて弟はマンガばっかり描いてるもやしですから、みなさん同情してくださいwww。しょっちゅう頭叩かれて頭頂部平らになっちまったよ。
僕が姉モノショタマンガとか描いてるのはその反動かしら。

まあ、そんなことはさておき、モヤシの僕は小学校時代6年間書道塾に通ってた。中学入学と同時にやめたが、やめた時点で、「中学生以下の部」最高位の六段を得ていた。実はその上に「高校、一般の部」ってのがあって、おそらく中学生以下の六段は一般の一級以下ではないかと思うのだが…ともかく冗談交じりに「俺、書道六段」っていうと結構感心されるものだ。地元岩手の、公民館を使って毎週日曜に開かれる塾である。先生も塾として自分の建物を構えるほど金はなかったのだろう。公民館なので、土曜日に地元のオヤジどもが何かのイベントで使った翌日は、座卓にコップの形に日本酒が反乾きでべたべたして酒臭い書道塾だった。テキストには、なぜか「静岡書道教育会」と書かれていた。よくわからないが、そういう団体に所属していたんだろう。つまり僕の「書道六段」は静岡書道教育会なる団体の認定段位なのである。ここでWikipediaの「書道」から引用してみる。

技量の判定

現在、唯一客観的な書道の技量判定基準を持つ資格として、文部科学省後援の毛筆書写検定がある。これは最下位の5級から最上位の1級まであり、段位の認定はない。1級を取得すると、指導者として公的に認められる資格を持つと認定される。これに対して一般に普及している段位・級位や師範の認定は、各書道教室や書道会が独自に判定しており、共通した基準に基づくものではない。

書道『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。2009年5月22日18時(日本時間)現在での最新版を取得。

だそうだ。剣道と比較するとたいそういい加減である。毛筆書写検定では5級から1級で区分けされており、そもそも「段」は存在しない。しかし、1級で指導者の資格が認められるのだから、この検定の1級はかなりの腕であると想像できる。恐らく僕の「中学生以下の部六段」などこの一級に遠く及ばないだろう。しかし書道○段という設定は普通になにがしかの実力を想像させ、あまり異議を挟まれることはない。さすがに僕の場合普段の字があまりに汚い(下のPhantomのエントリで、お絵かきのついでに書いた字を見ていただければ納得されることと思う)ため、書道六段と自称するときは「中学生以下の部だけどね」とか「子供六段だけどね」などと卑屈な注釈をつける事が多いのだがw。

書道の世界も段位を含む技量判定を統一して行う団体を作ったらどうだろうか。もちろん僕は「六段」が無に帰すことを恐れてその試験は受けないだろうがww。