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トーヨーリンクスという夢の会社

かつてコダックのフィルム現像を一手に引き受けていた東洋現像所という会社があった。ここが1980年代に、コンピューターグラフィックスに乗り出す。トーヨーリンクス。現IMAGICAである。 大阪大学と組んで、日本のCGを牽引したのがトーヨーリンクス。当時グ…

OSX以前のMacにおけるUNIX

スティーブ・ジョブズが帰ってきてMacOS Xが登場するずっと前から、MacでUNIXまたはUNIXっぽいものを動かす試みはあった。 A/UX Apple純正のUNIXである。System/V系にBSDの要素も足した結構しっかりしたシステムだった。一見MacOSの上にUNIX要素を足したよう…

Lisa, OpenDoc, BTRON。書類指向の夢

LisaとMacがパソコンの画面に「デスクトップメタファー」を導入し、それが以後のGUIの手本になった。これは要するに、コンピューターで行う作業をそれまで紙とペンで行われていた卓上作業に還元する試みである。人が机に向かって行う作業は一般的に手紙を書…

バックスラッシュと円記号の悲劇

Windowsのパス表示を見てみよう。Explorerでは コマンドプロンプトでは というようにパスの区切りは「¥」で表示される。これ、おかしいと思わないだろうか。なぜ円記号なのだ。通貨の円に、なにかを切り分ける意味があるわけでもないし、見た目、文字の形が…

太田純さんの日本語Rogueオリジナル版をやりたい

Rogueというゲームを知ってるだろうか。1980年にBSD UNIX上で開発された最初期のコンピューターロールプレイングゲームである。cursesというテキスト画面制御ライブラリを使い、主人公の移動がHJKLキーで左、下、上、右、viテキストエディタと同じである。な…

MacOS Xの誕生はわりとゴタゴタしていた。

Appleは、初代Macintosh以来のOSを、極力互換性を損ねないように拡張していた。擬似マルチタスクの導入、仮想記憶のサポートと32ビットアドレスへの対応。このへんはDOSや初期のWindowsに比べても先進的でスマートだったと思う。しかし、Win32アプリがプリエ…

角丸長方形はどこにでもある!

Folklore.org: Round Rects Are Everywhere! アンディ・ハーツフェルドの記事の翻訳。Macintosh開発当時の興味深い話です。 角丸長方形はどこにでもある!著者:アンディ・ハーツフェルド時期:1981年登場人物:スティーブ・ジョブズ、ビル・アトキンソン ビ…

昔のMacintoshの仕組み3 意外と原始的なイベントドリブンとマルチタスク化

GUIな環境では基本的に上から下への手続き、バッチ処理的なプログラムではなく、マウスクリックやウィンドウの表示、サイズ変更といった各種イベントに従って動作を記述する「イベントドリブン」というプログラミング手法が必要になる。当然初期のMacもイベ…

昔のMacintoshの仕組み2 リソースとファイルタイプ

一般的なコンピューターのファイルと言うものは、ファイル名で検索される単一データの塊である。「ファイル」の「中身」は当然一つであった。"readme.txt"というファイルはテキストファイルであり、その中身はユーザーに読んでもらうためのテキストであるの…

パソコンがプログラミングなしでは何も出来なかった時代

MZ-80やPC-8001が登場してマイコンブームが巻き起こった1980年頃、市販の実用ソフトは皆無だった。当時パソコンに触れた少年たちは、そのほとんどがマイコン雑誌に掲載されたゲームなどのプログラムリストを打ち込み、実行して楽しんだ。 そして、なにしろプ…

MSXが終わらないIF物小説を誰か書かないか

1990年に発表されたMSXturboRはひどく挑戦的で、しかしダメなマシンだった。CPUが衝撃的にすごくなったのに、VDPがMSX2+のまま。おかげで高速CPUにもウェイトが入りまくる有様。というかすでに90年という時期にはIBMPC互換機を除く独自アーキテクチャのパソ…

MSX用クロス開発のすすめ(z88dk)

今の時代MSX用にプログラムを開発する際、実機もしくはエミュレータ上でアセンブラやコンパイラを使うのは苦痛でしかない。コマンドラインのエディタ。K&R時代のコンパイラと付き合って、当時のままの重く、メモリも足りない環境で開発するのはあまりよい方…

V9990はMSX1だけじゃなくMSX2,2+との互換性もいろいろ欠けてるような気が

http://www.msxarchive.nl/pub/msx/docs/datasheets/v9990.pdf これざっと読んでみると、V9990は8×8ドットのタイルを並べて画面を作るP1,P2モード(パターンモード)と、ビットマップで画面を作るB1~B6モード(ビットマップモード)があって、前者はタイル…

MSX3で使われるはずだったV9990

MSX というパソコンを特徴づけるのは、ゲーム制作がしやすいVDP(ビデオディスプレイプロセッサ)を搭載していた事だろう。画面上で背景を消さずにキャラクター(スプライト)を表示し、キャラクター同士の衝突も自動で検出できる。MSX1に採用されたのはTI社…

コンピューターリテラシーは夢物語じゃないか

コンピューターリテラシーとはなんだろうか。「リテラシー」というのはもともと「読み書きできること、その技能」という程度の意味だ。ある分野で「リテラシー」というと使いこなせる、十分な知識がある、というような感じだろうか。 そのうえで「コンピュタ…

VB.NETでウィンドウサイズを保存する時、ClientSizeをバインドしてはいけない

Windowsフォームアプリケーションを作成する際。まあてきとーにデザイナーでUI作ってちょこちょこコードを書けば動いてしまうので、VB.NETはすばらしい。ところでアプリケーション起動時のウィンドウの位置やサイズは何も考えないで作ると、モニターの左上、…

初期パソコンはアマチュア無線ショップで売られていた

パソコンを買うとしたら、メーカー直販、大型家電店といった選択肢もあるけど、まあパソコン専門店も強い。ところでパソコンなるものが登場した頃はそんなに一般の人が買うものではなかったし、インターネット以前の時代なのでメーカー直販というのもまずな…

MacのDeleteキーがなぜBackSpaceの動作なのか

WindowsユーザーがMacを使うときにひっかかるポイントとしてよく「Deleteキーでカーソルの前が消される」というのがある。そりゃBackspaceだろ、あれ?BSキーがない。なんで?となっちゃうわけだ。解決策としてはDeleteで前の文字、Fn+Deleteで後ろの文字が…

Macのモニタが72dpi固定だった理由

パソコンの解像度がインフレ起こして、マルチスキャンモニタが流行し始めた頃、Macintoshの世界では当初固定解像度のモニタに執着していた。なぜか。 初代Macintoshは、画面解像度が72dpiだった。つまり1インチの間に72個のドットが表示される。この数字は、…